自分でできる正しい犬のしつけ術
正しい犬のしつけができずに、ご近所の迷惑になる。ひどい場合には、手に負えないからという理由で捨ててしまう…なんて恐ろしい話を耳にします。
一度は愛されていたのに、いきなり捨てられる…。人間の勝手で泣いている犬はたくさんいます。そんな悲しい犬をこの世に増やさないためにも、ぜひ「しつけ」の重要さを知ってほしいと思うのです。
犬を飼うというのは、ただ食べ物やおもちゃを与えて遊ばせれば良いというわけではありません。どんな種類の犬を飼うにしても、良くない習慣や行動が見られればそれをやめさせ、直していくのが飼い主の責任です。その責任を負えないのなら、飼うことをやめて正しい人に飼ってもらうべきです。
飼い犬が問題行動をした時の対処法は様々ありますが、どんな方法を取るにしても、それがあなたの犬を効果的にしつけられるものでなくてはなりません。犬は、目の前の物事によって様々な振る舞いをし、それぞれの振る舞いには、適する独自の解決法というのがあります。犬の種類も考慮に入れなくてはなりませんし、遺伝的な振る舞いというものもあり、対処法も異なってくるのです。
犬のしつけ方法には、教材(マニュアル)に従って飼い主様ご自身で行う方法と、教室(ドッグスクールやドッグトレーナー)に託す方法があります。
基本的に犬のしつけや問題行動は、正しい改善方法が理解できれば「誰でも簡単に短時間で改善・しつけることが可能」ですので、それぞれの違いやメリット・デメリットを考えてみましょう。
いきなり「しつけ」をしよう!と思っても、きっと上手くいかないことでしょう。特に仔犬だとしたらなおさらです。まずは「人間社会」や「犬社会」を見せるということから始めましょう。
飼い主さんの中には、あまりにも犬を大切に思いすぎて(過保護過ぎて)、しつけもしないし、まるで家の中で一番偉いかのようにして育てられている犬もいます。
もちろん、そのお家のルールですからいいのでしょうが、一端外に出ると、たちまちその犬は臆病になってしまうことでしょう。そうならないためにも、様々な世界を「しつけ」の前に体験しておくのです。
犬のしつけはいつから行うのがいいのかといえば、早ければ早いに越したことはありません。犬のしつけというものは、年をとればとるほどし辛くなります。
という楽観的な考えでは飼い主様も、かわいい愛犬も苦しめることになります。この子をなんとかしなくては…。そう思った「今この瞬間から」が、しつけのベストのタイミングです。
いつまでも先延ばしにしてしまえば、飼い主にとっても犬にとっても、身につけるのが困難になってしまいます。トレーニングを生活の中に上手に組み込み、あなたにとって初めての犬でもそうでなくても、きちんとしたプロセスを踏んでやり遂げることが大切です。